
えみりさん(以下:EMIRI)
今日は、憧れの児玉さんにお会いできるということで、朝から緊張して、緊張して・・・。
児玉さん、私のことご存知でしたか?
児玉清さん(以下:KIYOSHI)
知っていますよ、もちろん(笑)。でも、えみりちゃんは僕とは別世界の、とっても遠い人だと思っていたから、お話をいただいたときは正直言ってびっくりした。いや、大変に光栄ですよ。
EMIRI
もうずっと前からファンだったんです。これだけ品があって知的で、お洒落にスーツを着こなせる男性って、日本には本当に少ないですもん。
KIYOSHI
誤解だよ。そんなこと家内に言ったら、吹きだしてどこかに行っちゃう(笑)。人は見た目と違うっていうじゃない? 僕もね、役柄からすれば思慮深くて、先のことまで見通せて、しかも計画性がある人に思われがちだけど、違うんだよ。


EMIRI
じゃあ、本当はどんな人なんですか?
KIYOSHI
今、言ったことの全部逆(笑)。まさに行き当たりばったり。
たとえば洋服選びにしても、整理整頓していれば順番に着られるのに、全然ちゃんとしてないから手当たり次第目の前にあるものを着てくるだけだし、制服みたいに黒とグレーと紺のスーツしか持っていないし。
本物のお洒落というのは、積み上げなければできないものだから、あなたに「お洒落」なんて言われると、舞い上がっちゃうよ(笑)。
EMIRI
いや、もうますますステキですね♪
KIYOSHI
旅もそう。予定をきちんと覚えてないから、一度なんか間違えて一日早くパリに着いちゃってね。で、たまたまファッションのコレクションが開かれていた時期で、どこのホテルも満杯。タクシーの運転手さんが一生懸命探してくれたんだけど、10軒以上回ってくれてもダメで、ついには「俺の家に泊まるかい?」と(笑)。
結局、駅で降ろしてもらって、パリから夜行列車でフランクフルトまで行って、朝、折り返してまたパリまで戻って・・・なんていうメチャクチャなこともあったな。
EMIRI
へえ〜、それは意外! 児玉さんはパリがお好きなんですか?
KIYOSHI
うん。僕は橋が好きでね。マリー橋とか、サン・ルイ橋、ドゥブル、ノートルダム、サン・ミッシェルとかね、セーヌ川には数多くの美しい橋が架かっているけれども、季節によって景観がどんどん変わる。でも、とても街との調和がとれているんだね。
エッフェル塔に「ジュール・ベルヌ」という展望レストランがあって、そこから見渡す景色もまた格別だよ。
EMIRI
いいですね〜。私もパリは大好き! しかも、そのエッフェル塔が好きなんです。だから、パリに行くと反対にエッフェル塔が見える場所に行きます。小さな美術館の屋上にお気に入りのオープンカフェがあって、そこから見るエッフェル塔が、絵的にもすごくいいんですよ。
ところで、パリに行ったらやっぱりワインですよね。児玉さん、ワインは?
KIYOSHI
フランスワインはいいね。でも、ドイツワインはまるっきり。以前、ドイツへ行ったとき、地元の人に誘われるままに白ワインをひとりでボトル3本飲んだんですよ。
EMIRI
ドイツワインは甘いから飲めちゃいますよね。
KIYOSHI
ところがそれがいけなかった。だんだん気持ち悪くなっちゃってね、タクシーを呼んでもらってホテルに帰ったの。そして、気がついたら目の前にハイヒールがあってびっくりした。「ハイヒール?
えっ?」と思ったんだけど、僕はエレベーターの床に倒れ込んで、そのままずーっと上に行ったり下に行ったりしていたんだね。それ以来、ドイツワインには懲りてしまって(笑)。いや、いきなりつまらない話をして申し訳ない。
EMIRI
むしろそういうお話の方が聞きたいです、私としては(笑)。



